中国では茎や葉が忍冬という生薬名で古くから使用されていますが、一般に花の方が茎や葉よりも清熱解毒の効能が強いと言われています。
漢方では、化膿性皮膚疾患、扁桃腺、腸炎などの感染症によく用いられます。
日本の民間では金銀花の花を酒に浸し作る薬酒、<忍冬酒>なども有名です。
忍冬は「名医別録」の上品に「忍冬」の原名で収載されています。
金銀花の名称は本草綱目にも収載されています。双花とも呼ばれています。金銀花を焦げて褐色になるまで炒めたものを銀花炭といいます。
スイカズラ科のスイカズラまたは同属植物の花蕾。吸い葛(すいかずら)はおできを吸い出すという由来ともいわれています。
セリルアルコール、フラボン誘導体のルテオリンのほか、イノシトール、タンニンを含有しています。
金銀花露は金銀花に水を加えて蒸留したもので清熱解毒作用があります。非常に芳しい香りがあり茶の代用品とされています。