胃潰瘍や胃炎、歯槽膿漏、口内炎、口臭や、糖尿病、高血圧、喘息に使用するほか、便秘、疲労回復にも。
クマザサは竹と異なりイネ科の植物です。
クマザサの名は、葉の縁が白く隈どらられていることに由来しています。
古くからササの葉に包むと食べ物が長持ちするといわれてますが、これはササに含まれる
殺菌、防腐作用と関係していると思われます。
また、多くのビタミン、鉄、カルシウムが含まれていることから、胃潰瘍や胃炎、
歯槽膿漏、口内炎、口臭などの薬理作用が知られています。
民間では、薬湯にして汗疹によいと言われています。
クマザサは葉が大きく、繊維質が厚くエキスを取るのに適しています。
「本草綱目」ではじゃく とよばれ日本のびちくにあたります。
葉の表面は青く、柔らかいが強い、四季を通じて常に青い、昔から茶、塩、キビを包むのに用いられてきました。
日本では高山に群生しています。
葉の柔らかいものはクマエ笹といって、チマキ、餅飴を包むのに用いられ、良質のものは葉は固く青いものになります。縁が秋になると白くなるのは硬質の方になります。
庭先でもよくみられますが、高い山で風雪に耐えたものは、繊維が硬いため、漢方薬として多糖体を抽出するのには適しています。屋久島のクマザサは極上とされています。
クマザサエキスはクマザサの細胞膜を熱水で溶かした多糖体成分で、クマザサエキスの成分は多糖体です。
アラビアノース、マンノース、ガラクトース、グルコースなど複合体でこれらの形では水溶性でないので加水分解されたポリウロン酸になっています。
多糖体の代表的なものとしてはカワラタケの多糖体、BCGの多糖体、丸山ワクチンの多糖体、アガリクスの多糖体、メシマコブの多糖体が挙げられます。