はと麦特有の成分コイクセノライドは抗アレルギー効果も期待
神農本草経の上品に収載されています。後漢書によると将軍馬援がベトナムから中国に持ち帰って繁殖したといいます。
一年生草本で享保年間に我が国にも伝わり各地で栽培されてきました。
茎の高さは1.5メートルほどで夏に葉の間から花穂を出し、秋には楕円形で淡褐色の実を結びます。よく似た植物にジュズダマがあしますが、こちらは多年草です。
ハトムギの果実はやわらかいので区別がつきます。
産地によって粒の大きさが多少異なります。一般的にこれを「白様 (しろで) 」と称しています。
外殻 (総苞) をつけたままのものを「ハトムギ (鳩麦) 」または「皮付きヨクイニン」称しています。中国では一般に「苡米」などともいわれています。
脂肪油7% (パルミチン酸、ミリスチン酸、8-オクタデセン酸のグリセリド) 、蛋白質18%、 (コイシンなど) 、デンプン約52%、グルカン (コイサンABC) 、コイキセノリドを含有しています。
いぼや皮膚の荒れに利用されます。イボ取りにはヨクイニン15から30gを一日量として煎じ、お茶のようにして飲みます。十薬を加えて飲むこともあります。