ユリ科ナルコユリの根茎です。
類似生薬としてアマドコロの根茎を玉竹といいます。
ナルコユリの根茎に含まれる粘液成分にはファルカタン、ポリゴナキノンが含まれています。
ナルコユリはアマドコロより暖地性で、花を一個から三個以上つけることが多いです。
しかしこのアマドコロ属は非常に種類が多く、区別し難いものも少なくありません。
このため薬材では太いものを黄精、細いものを玉竹として扱っています。
又、一般に黄精より玉竹のほうが甘く、多糖類オドラタンおよびポリゴナツムフルクタンを含んでいます。
生で用いると喉を刺激するため、蒸した熟黄精を使用します。
日本の民間では江戸時代に強壮・強精ブームが起こり、砂糖漬けにした黄精が売られていました。
今でも、黄精のエキス入れた黄精アメが売られています。