百薬を和すといわれ、さまざまな処方に配合されています。
ナツメは中国では紀元前よりモモやアンズと共に五果のひとつとして栽培されに、日本にも
奈良時代に渡来しました。
ナツメの名前の由来は、初夏に目が出ることによるとされています。
果実は熟すと甘くなり生のままでも食せますが、中国では薫製にした烏棗や砂糖漬けにした
蜜棗などのお菓子が親しまれています。
薬用には成熟しきらず赤くなったころに採取し、そのままもしくは湯通しして用いる。
漢方では脾胃を養い、精神を安定させ、刺激の強い薬性を緩和する効果があり、食欲不振、
下痢、ヒステリーなどに用います。