百薬を和すといわれ、さまざまな処方に配合されています。
大棗は神農本草経の上品に収載されています。
「大なるを棗といい、小なるを棘(きょく) という」といわれています。
棘 (きょく)は酸棗 (サネブトナツメ)のことで、酸棗仁は大棗の種とは異なり、直径も2~3mmあります。
紅棗とも呼ばれる大棗の種は1mm以下の種を内包します。
果実の大きな栽培品種も本変種に内包され、中国山東、河南省に主産するものが品質最良とされています。
日本では大阪の河内や岐阜県古川などで栽培されているが産量は少なめです。
各地で栽培されているものは殆どが食用です。
サポニン (ジジフスサポニンI、II、III、ジュジュボシドなど) 、トリテルペノイド、糖類、サイクリックを含みます。
生姜や甘草とともに矯味や滋養を目的として使用されています。
大棗は下記のように乾燥の程度が異なる品が混在して流通しています。