ショウガオールは辛味が強く、発がん物質を無毒化するといわれる
神農本草経の中品に「乾キョウ」の原名で収載されています。
キョウは彊なり。通常は彊は姜と約す。
起源 ショウガ科のしょうがの根茎。
現在日本市場には「生姜」と「乾姜」の二種類があります。
生姜はショウガの根茎のコルク皮を去り、そのまま乾燥したもので、乾姜は蒸乾したもの、つまり乾燥した蒸し生姜といえます。
中国産のものには皮付きのもの(四川省産の均姜) もあります。
古来漢方処方で用いられる生姜は、いわゆる「鮮姜」のことで、ショウガの生の古根 (ひねしょうが) をそのまま使い、乾姜と方書に記されたものは乾燥品を用いています。
現在漢薬市場の生姜は、いはゆる漢方で言う「乾姜」で「乾生姜」と称されています。
漢方的には生姜は辛温で発散の作用が強く、感冒や嘔吐の常用薬であるのに対して乾姜は熱性が強く、体内の冷えによる症状の治療に用います。
乾姜の主な効能に温裏・補陽などがあります。
これらの作用は熱性の強い附子と共通するが、古来より「附子は走りて守らず、乾姜はよく走りてよく守る」といわれています。
日本市場品にはタイ、ベトナム、台湾などに産するものが出回っており。原産地はインド、東南アジアとする説が一般的ですが、春秋戦国時代の文献にも記載がみられることから、中国とする見方もあります。
精油を0.25~3.0%含有し、辛味成分0.6~1.0% (ジンゲロール、ジンゲロン) が含まれています。
熟乾姜は蒸す時間が長く、芳香性が高いです。